香川大学は香川県警察と連携して、2010年から万引き防止に関する調査や取組を実施してきました。その成果もあり、人口1,000人当たりの万引きの認知件数全国ワースト1位からも脱却し、ピーク時から大幅に件数が減少しています。しかしながら、2023年に万引きの認知件数が増加に転じたことから、今回、香川大学では最も効果的な万引き対策を検証するため、疑似的な万引き状況を作り出し、光や音、掲示物、声かけなどの対策のどれが最も心理的な効果があるかを検証します。こうした実験は全国初のものであり、今後の対策を考える上で非常に意義のあるものといえます。
日 時 : 立博体育_立博app-官网7年10月21日(火)、22日(水)9:00~19:00
場 所 : 西村ジョイ成合店 〒761-8081 香川県高松市成合町812-1 (※実施は成合店のみです)
内 容 :
香川県では、2010年から香川大学と香川県警察が連携し、全国に先駆けて未然防止のための店内声かけを提唱するなどの万引き防止対策を推進してきました。さらに、安全安心まちづくり推進店舗の認定やホスピタリティと防犯意識の向上を目指す店員教育の実施、セルフレジ万引き防止マニュアルの作成など独自の取り組みを行ってまいりました。今回は最も効果的な万引き対策を検証するため、疑似的な万引き状況を作り出し、光や音、掲示物、声かけなどの対策のどれが最も心理的な効果があるかを検証します。
具体的には、大学生?大学院生を対象として、実店舗の特定箇所(万引きが起きやすいホットスポット)で疑似的な万引きを行わせ、その際の生理的反応(心拍変化)、行動映像、および感情状態に関するアンケート調査を実施します。疑似的な行動であることを確保するため、対象商品は事前に研究者側で購入済みとし、参加者には実験中はその事実を告げませんが、終了後には実験の趣旨とともに、商品が事前購入されていたことを説明し、安心して振り返りができるよう配慮いたします。また、実験中に誤って万引き行為と誤解されることがないよう、店舗関係者や他の客への事前周知?フォロー体制を整え、安全かつ法的に問題のない形で実施してまいります。
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お問い合わせ先
香川大学 教育学部 教授 大久保智生
TEL:087-832-1530 E-mail:okubo.tomoo@kagawa-u.ac.jp